2026-10-12
出っ歯をワイヤー矯正で改善|上の小臼歯を抜歯した20代の症例 鎌倉 藤沢
出っ歯をワイヤー矯正で改善|上の小臼歯を抜歯した20代の症例
こんにちは。鎌倉ルクス歯科・矯正歯科、院長の岡 矢人です。
今回は、上の前歯の突出と歯並びのがたつきに対して、ワイヤー矯正を行った症例をご紹介します。
上の左右の小臼歯を抜歯して前歯を後方へ動かすスペースをつくり、下の歯は抜歯せずに治療しました。
治療前のお口の状態


治療開始時は20代の患者さんです。
上の前歯が前方に出ており、上下の前歯の間に前後的なずれがありました。また、上下の歯並びにがたつきも認められました。
【写真①:治療前の口腔内写真】

レントゲンによる分析では、歯の傾きだけでなく、上下の顎の骨の位置関係にもずれがあることがわかりました。
出っ歯の治療では、見えている前歯だけでなく、顎の骨の位置関係や歯を支える組織の状態も確認して、治療方針を検討します。
なぜ、上の歯を抜歯したのか
今回の治療では、上の前歯を後方へ動かすためのスペースが必要でした。そのため、上の左右の第一小臼歯を抜歯し、そのスペースを利用して前歯の位置を整える計画としました。
一方、下の歯列は抜歯をせずに整えました。
「抜歯するかどうか」「上下のどちらを抜歯するか」は、歯並びのがたつきだけで決めるものではありません。前歯の位置や傾き、かみ合わせ、口元との関係などを踏まえ、症例ごとに判断します。
今回と同じように見える歯並びでも、同じ治療方法が適しているとは限りません。
ワイヤー矯正による治療の流れ
歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーを使って少しずつ歯を動かしました。
まず歯並びのがたつきを整え、その後、上の抜歯したスペースを利用して前歯を後方へ移動しました。前歯の位置と上下のかみ合わせを確認しながら、全体を調整しています。
【写真②:治療途中の口腔内写真】


本症例では、顎の骨の位置関係そのものを変えるのではなく、歯の位置や傾きを調整することで、前歯の突出とかみ合わせの改善を目指しました。
骨格のずれが大きい場合には、外科手術を併用する矯正治療も選択肢になります。歯の移動で改善できる範囲には限界があるため、治療前の診断が大切です。
治療後の変化
治療後は歯並びのがたつきが整い、上の前歯の突出と、上下の前歯の前後的なずれに改善が見られました。
【写真③:治療前・治療後の口腔内写真】



一方で、上下の顎の骨の位置関係のずれは残っています。今回の変化は、主に歯の位置や傾きを調整することで得られたものです。
現在は保定装置を使用し、歯並びとかみ合わせの安定を確認しています。あわせて、歯ぐきなど歯を支える組織の状態も継続して観察していきます。
治療が終わった後も、経過観察を大切に
矯正装置を外した後は、歯並びの後戻りを抑えるために、保定装置の使用が必要です。
定期的な受診で歯並びやかみ合わせを確認するとともに、むし歯・歯周病の予防にも取り組み、お口の健康を維持していきます。
この症例の治療概要
- 治療開始時の年齢:20代
- 診断:上顎前突、叢生、骨格性Ⅱ級
- 治療方法:上下顎のワイヤー矯正
- 抜歯部位:上顎左右の第一小臼歯(下顎は非抜歯)
- 治療期間:【2年2カ月】
- 治療費:【総額99円・税込
- 現在の状態:保定・経過観察中
主なリスク・副作用
矯正治療に伴い、痛みや違和感、装置による口内炎などが生じる場合があります。装置の周囲は清掃が難しくなるため、むし歯や歯周病にも注意が必要です。
また、歯根吸収、歯肉退縮、歯と歯の間のすき間が目立つ変化などが生じる可能性があります。抜歯に伴う痛み・腫れ・出血・感染のリスクもあります。
歯の動き方には個人差があり、治療期間の延長や計画の変更が必要になる場合があります。治療後には後戻りが生じる可能性があるため、保定装置の使用と定期的な経過観察が必要です。
※本記事は一症例の紹介です。治療方法・期間・結果には個人差があります。
鎌倉で出っ歯・歯並びのご相談をお考えの方へ
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こうしたお悩みがある方は、鎌倉ルクス歯科・矯正歯科へご相談ください。
検査・診断をもとに、現在のお口の状態と治療の選択肢をご説明します。
当院はライフ鎌倉梶原店2階にあり、土曜日・日曜日も診療しています。ご予約はWEBまたはお電話から受け付けています。