2026-03-22
【出っ歯を改善】6番抜歯+親知らずを活かした矯正治療|横顔と笑顔が大きく変化した症例
「出っ歯を治したいけれど、抜歯は少し不安。」
矯正相談で、よくいただくご質問です。
本症例は、出っ歯(上顎前突)に悩まれていた20代女性のケースです。精密検査の結果、上あごが前に出やすい骨格傾向と前歯の強い突出が認められました。さらに、奥歯の一部は神経を取っており、将来的なリスクも考慮する必要がありました。
そこで本症例では、「抜くかどうか」ではなく「どの歯をなぜ抜くのか」という視点で治療計画を立案。歯の状態と骨格のバランスを総合的に診断し、抜歯部位を慎重に選択しました。
その結果、口元の突出感が改善し、横顔の印象も自然で調和のとれたラインへと変化しました。本人と親御さんからも喜びの声を頂き、僕もとても嬉しかったことを覚えています。 矯正治療は、その人の人生にも大きく関わることなんだなと身をもって体験しました。 正直、この経験から矯正治療がとても好きになりました。
今回は上顎前突(出っ歯)矯正において本当に重要なのは、目の前の歯並びだけでなく、骨格や歯の質まで含めた「診断」です。本記事では、その判断基準を治療経過の症例とともに解説します。
Before

After

Before

After

術前の状態と問題点
この患者様は、
- 上顎前歯の前方突出(いわゆる出っ歯)
- 口元の突出感
- 上顎6番が失活歯で歯質が少ない状態
という問題がありました。
特に重要なのが、
👉 6番の予後が悪い可能性。失活歯でもあり、患者様の年齢も若く今後、長く生活していくことを考えると、、抜歯になることが多い
ここをどう判断するかで治療方針は大きく変わります。
出っ歯(上顎前突)の治療で重要な考え方
出っ歯の治療では、
- 歯を後ろに下げるスペースをどう作るか
- どの歯を抜歯するか
が非常に重要になります。
一般的には、
- 4番抜歯
- 奥歯の後方移動(遠心移動)
などが選択されることが多いですが、
👉 すべての症例に同じ方法が最適とは限りません
ただ今回、僕は
👉 6番を抜歯し、8番(親知らず)を前に移動させる
というプランを選択しました。
なぜ6番を抜歯したのか?
理由は3つです。
① 将来的なリスクを減らすため
失活歯の6番は、将来的に破折や再治療のリスクがあります。
- 神経がなく(失活歯)、歯の強度が低下している
- 残存歯質が少なく、将来的な破折リスクがある
- 長期的に見て予後が不安定
つまり、
👉 「残すメリットよりリスクが上回る歯」
と判断しました。
② 治療をシンプルにするため
通常は臼歯を後ろに下げる必要がありますが、
👉 今回は「後ろから前に持ってくるだけ」
つまり
力の方向がシンプルになり、コントロールしやすい
③ プロファイル改善を最大化するため
抜歯スペースを使って前歯をしっかり後退させることで
👉 横顔(Eライン)が大きく改善
と判断しました。
親知らず(8番)は使えるのか?
「親知らずは抜くもの」と思われがちですが、
実は条件が整えば、
👉 しっかり噛める歯として活用することが可能です
今回の症例では、
- 親知らずの位置
- 歯の形態
- 移動距離
を評価した上で、
👉 7番の位置まで前に移動させて機能させる
という治療を行いました。
実際の治療結果
治療の結果、
- 上顎前歯の突出が改善
- 口元の突出感が改善
- 横顔が自然で美しいラインへ
となりました。
特に、
👉 笑った時の口元の印象が大きく変化
これは患者さん自身も非常に満足されていました。
この症例の本質
この症例で一番伝えたいのはここです。
👉 「歯を並べる」ではなく「歯を選ぶ」ことが重要
矯正治療は、
- どの歯を残すか
- どの歯を抜くか
- どの順番で動かすか
これによって結果が全く変わります。
まとめ
今回の症例では、
- 失活歯である6番を抜歯
- 親知らず(8番)を活用
- 抜歯スペースを利用して前歯を後退
することで、
👉 審美性・機能性ともに高いレベルで改善
することができました。
下に治療経過を載せていきます。





出っ歯や口元の突出でお悩みの方へ
当院では、
単に歯を並べるのではなく、
👉 将来を見据えた「歯の残し方」まで含めた治療設計
を行っています。
- 出っ歯が気になる
- 横顔をきれいにしたい
- 抜歯するか悩んでいる
このようなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。