奥歯を失った状態で長期間経過すると、隣の歯が欠損部に向かって傾斜してしまうことがあります。 この状態ではインプラントを適切な位置に埋入するためのスペースが不足し、無理な位置への埋入や清掃性の低下を招く可能性があります。 本症例では、右上6番欠損部に対してインプラント治療を希望されましたが、隣在歯である右上7番の近心傾斜を認めました。 そのため、矯正用インプラントアンカーを用いた部分矯正により歯の傾斜を改善し、適切なインプラント埋入スペースを確保した後にインプラント治療を行いました。 歯列を整えた上でインプラント治療を行うことで、機能的にも長期的にも安定した治療結果を得ることができました。
症例
BEFORE AFTER
治療経過
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| 主訴 | 右上インプラント希望 |
|---|---|
| 治療内容 | 部分矯正(矯正用インプラントアンカー使用) インプラント埋入 インプラント上部構造装着 |
| 治療期間 | 約4カ月 |
| 費用 | 部分矯正 22万円(税込み) インプラント 55万円(税込み) |
| 治療のリスク | ・矯正治療に伴う歯の移動時の違和感や痛み ・歯根吸収の可能性 ・インプラント手術に伴う腫脹や疼痛 ・インプラント周囲炎のリスク ・補綴物の破損や脱離の可能性 |
| 所見 | 右上6番欠損を認め、インプラント治療を希望され来院されました。 診査の結果、隣在歯である右上7番に近心傾斜を認め、インプラント埋入に必要なスペースが十分に確保できない状態でした。 この状態でインプラントを埋入した場合、補綴形態の不良や清掃性の低下を招く可能性があるため、まず矯正用インプラントアンカー(TAD)を用いた部分矯正を行い、右上7番のアップライトを行う治療計画としました。 歯の位置関係を改善しインプラント埋入スペースを確保した後、右上6番部にインプラント埋入を行い補綴治療を行いました。 |